
相原 豊(あいはら ゆたか)
YUTAKA AIHARA
1979年6月21日生まれ
WORK:
サッカー指導者
ユタカフットボールアカデミー(タイ/バンコク)代表

YUTAKA AIHARA
1979年6月21日生まれ
サッカー指導者
ユタカフットボールアカデミー(タイ/バンコク)代表
いよいよ、ボクらの試合がやってきたよ。
って言っても、プレーした日は1日だけ。
整列には参加するけど、スタメンじゃないのよね。
もう心配で心配で。
何がって?
ホレ、うちのチーム下手なのばっかだから・・・
が、しかし。
相手はもっと下手だったんよ。
で、後半途中で、タイムアウト。
そして~。
ユタカデビューです。
お得意のドリブルを披露ですよ。
で、その後に~。
ユタカ、GOAL!!!!!
なんかあっさりでしたよ。
しかも、2ゴール。
でも、嬉しいのはやっぱスゲエ嬉しいよね。
結局、この試合は11-2で、ユタカの関与するところと関係ない所での勝利。
初戦はなんなく勝利。
ボクのモンゴルデビュー戦は勝利で終わったよ。
モンゴル話に花咲かせてる今日この頃。
タイではこれでもかってくらい、相変わらずなユタカがいますよ。
すぐにカウンターの中に入りたくなっちゃうのよね。
戒めの為に、ちゃんと見せしめとくわ。
さ、反省したところでモンゴルに戻りましょ。
超早朝に学校に着いて、早朝に生徒の声で起き、そこらの食堂で朝メシを食っていざ会場へ出陣。
ボクらの宿舎(学校)から徒歩5分ほどの場所にこんな体育館があるのよ。
ちゃんとこんな横断幕も貼ってあるのよね。
ん?この大会、AFCやらFIFAは関係ねーだろ。
そして体育館に入ると、一応ちゃんとした体育館なのよ。
でね、ポイントはココよ ↓
あ、そう。
点線の方でプレーなさるのね。
しかも、体育館の周りはこんな山々。
自然の中の戦。
この大会のキャッチコピーにしよう。
と、いいつつ。
何回も言いますが、この大会はモンゴルのトップリーグの選手たちがやるフットサル大会なのね。
分かりやすく言うと、アントラーズやマリノスが戦うフットサル大会なの。
だから、代表監督も観に来てたのよ。
左: 代表GKコーチ 右:代表監督
阿藤快と輪島じゃないよ。
この会場でボクは戦う事になるのよね。
無機質な担架(ベッド)に揺られて着きましたはスフバートル。
ロシア国境付近なんて言われたから、気分はもうロシア。
ってゆーかヨーロッパ。
なワケねーよな。
普通のモンゴルの端っこの田舎だったよ。
ってゆーか、モンゴルってもしかしたら首都の中心をちょいとずれりゃ、殆ど何処も同じなんじゃね?
出発地点との見分けがつかん、このスフバートル駅。
違いと言えば、朝方による多少の灯りと、これでもかな寒さくらいよね。
で、過去のお陰でメンタルがすくすく育ちまして、あんな担架みたいなベッドでも安眠できまして。
眠い目をこすりながら、寒さと闘い徒歩10分。
・・・
ボクらの宿舎は・・・
現地の学校だった・・・
なんか、タイでも7年前そんなことあったな。
あの時はガーナ人のベンジャミンが怒ってたな。
”俺達はプロだぞ。なんで学校で寝るんだ。ここの生徒だって家で寝てるぞ。”
ごもっとも。
ただし。
ここモンゴルじゃ、誰も反抗しないってゆーか、むしろ当たり前みたいな感じだったね。
しかも。
他のチームも同じとこ泊ってるし・・・
こんな部屋。
なかなかいい感じでしょ。
もうね、長旅だし朝方5時だし、グッスリ寝かしてもらいますよ。
部屋の中はあったかいし、ぐっすり、グッスリ、Good sleep寝ますよ。
まるで、気分はホテルですよ。
zzz...
嗚呼、ココは学校だった。
朝っぱらから生徒の声で目を覚まされたよ。
あそこでの生活。
生徒が来るのが早いから目覚ましはいらんかったね・・・
明日私は旅に出ます♪
あなたの知らない人と二人で♪
あずさ2号 by 狩人
いよいよスフバートルに向かう事に。
でさ、スフバートルって何処よ?って話ね。
あのね。
地図見たらね。
ほぼロシアの国境だったよ・・・
なんか分かんねえけど、スゲエよね。
で、集合の駅へ。
なんかね、思った以上に夜行列車だったよ。
いや、分かりにくいかも知れないけど、夜行列車だったの。
まずは駅ね。
ね、思った以上に夜行列車の駅でしょ。
ホレ、こんな感じも。
でね、さすがモンゴルって思ったのが、そのスフバートルまで行く夜行列車なんだけど、他の4チームくらい同じ列車なのね。
しかも、同じ車両。
なんか、フルーツバスケットみたいになってるね。
ってゆーか、だったら首都のウランバートルでやりゃいいじゃん。
で、列車に乗り込んだのね。
こんな感じの内装よ。
ね。思った以上に夜行列車じゃない?
でも、笑ってる場合じゃないぞ。
寝るのはこの椅子と、この壁に付いた棚みたいの(青いヤツ)を寝かして出来るベッドなのね。
でさ、ボクが寝たのはこっちのちっちゃい方の棚ですよ。
ちょっとした担架の方が広いんじゃね?ってくらい。
ホレ、苦しいぞ。
受験生には悪いけど、ずっと”落ちるっつーの、落ちるっつーの”って言ってたもん。
この、状態で数時間の安眠の後、ロシア国境近くのスフバートルに到着。
朝方5時。
この5時間後、ボクらの初戦が始まる・・・
市内観光を終わらせてから、スフバートルに行くための集合まで、まだ時間があったのね。
だって、夜行列車なんだもの・・・
だからさ、その日も少しでも”ユタカの恩返し”をしようとね、夕方の”デレン墨田FC”の指導に行ってきたのよ。
ボクは鶴じゃないから、その恩返しのシーンを赤裸々に覗かせちゃうね。
さて。
その日の練習場の名前は”MFFグランド”。
Mongolia Football Federationの訳ね。
で、なんとそのグランドってね、あの問題になった”朝青龍グランド”なのよ。
モンゴルで1番良いグランドじゃないのかな。
贅沢な少年チームですよ。
まずは入り口。
あ、1番って言っても、モンゴルだから周りは工事現場的な感じよ。
グランドは人工芝で、そこそこがんばってる感じね。
あ、確認のため言っとくけど、クソ寒いからね。
0℃超えてねえよ。
だから笑顔も引きつるさ。
だからさ、こんな整列させてないで早く練習やろうよ。
ってことで、ユタカ指揮の下、遊びが始まったワケよ。
遊びとか言っちゃってるけど、結構ちゃんと指導してるっぽくね?
ハイ、クソ寒い中、頑張らせてもらいました。
夜のお勤め(大移動)の為、途中で帰ったんだけど、あのグランドでモンゴル人の子供に指導。
良いネタを提供してもらったよ。
さて、スフバートルへの移動日の午前中。
気のいいチームメイト兼デレン墨田コーチのバエラ君とガリット君が市内観光をしてくれたのよ。
赤・ガリット。青・バエラ。
でさ、車で色々回ってくれたのね。
でよ、晴れてるから窓開けて運転するのね。
いや、普通に寒いから。
”ユタカ、今日はサニーDayだね。”
いや、気温‐3度でしたから。
4月 × 晴れ = 小春日和。
コレ通用すんのきっと日本だけよ。
ホレ、ちょっと視線を変えるとこんな雪山だし。
え~っと。
ココ首都です。
で、まず連れて行ってもらったのは、ザイサンってゆー山ね。
なんかロシアとの戦争がどーのこーのって。
何言ってるかよく分かんなかったけど、よーするに慰霊碑的な場所らしいね。
白い部分は雪ね。
で、ここのタチが悪い所が、すんげえ長い階段があって登れるってコト。
ホレ、登りたくなるじゃん。
で、登ったら登ったですげえ辛えから途中で止めたくなるのよ。
でも、半分まで来ちゃてるしみたいな感じで、終始後悔と励ましよ。
で、登頂。
こんなのが上にあるのよ。
で、あたりを見回すと街を一望。
も一度言うけど、ココも首都よ。
慰霊碑じゃないと思うけどそんな感じのものもあるのね。
この山を制した男。ユタカ・アイハラ。
タイ、バングラ、ウガンダ、モンゴルに行ってる時点で、心は完全に遭難してるけどね・・・
でさ。
そのあとデパートとか連れて行ってもらったんだけど、バエラがこんな質問を。
”ユタカ、桜見たいか?”
桜?!
モンゴルにそんなものあったのか?
よし、興味本位で行ってみよう。
・・・
コレですって・・・
いや、判断難しすぎるって・・・
本人は強く桜だって言ってるんだけどね。
もうね。
迷わずシャッター切ったよね。
コレが、この日の市内観光の締めですよ。
これでモンゴル人がどんだけ気が良い奴らかが分かったかな?
昨日、借りたDVD、”実写版タッチ”を観たのよ。
朝倉南に長澤まさみはOKとして、タッちゃんカッちゃんがポップコーン正一・正二でなかった事に、現実の厳しさを知ったのよね。
で、球技は違えど、ボクもあの頃、国立に出てプロになって・・・って目標を持って進んでたなって思ったよ。
が、しかし現実は厳しいよね。
可愛いどころか、”危ねえ”という曖昧かつ明確な監督の理由で、マネージャーすらいないサッカー部。
県ベスト16で敗退。
そして、プロになれた国はタイ、バングラ、ウガンダ。
こんな予定じゃなかった。
で、挙句モンゴル。
前フリが長くなりました。
こんにちわ。ユタカです。
そのモンゴルのチームと合流。
外の気温は相変わらずマイナス。
コレがイオンだったら癒されるのに、気温がマイナスだと体に刺さるよね。
ってことで、あったかい体育館で練習。
いやぁ、始めて見ましたよ。
イレギュラする体育館・・・
ま、そんなんも想定内・・・の予定。
そんなことより、こっちは合流期間が1日しかねえのよ。
仲良くならねば。愛想良くみんなと握手。
コレがチームの会長さん。
ってゆーか、お前も練習すんのかよ?!
で、みんなの前で挨拶して、ユニホームを贈呈されたのよ。
右側が監督さんね。
基本的な彼の仕事はニコニコ。
さて、いざ練習。
ダイレクトプレー、ドリブル、シュート。
ゲームの中で自分自身をアピールできたと思う。
が、しかし。
このモンゴル人達のフルパワーに驚きよ。
始めて見たよ。
フットサルで120%のロングボール・・・
外国人はチームの助っ人として来てるワケじゃん。
コイツらを勝利に導かなきゃいけないのよね。
厳しいよね・・・
で、練習後の控室。
卓球台が置かれてる事から、この国のサッカーへの関心度が分かるよね。
改めて。
厳しいよね・・・
ちょっとさ。
ホームシックになりそうだったよ・・・
ボクは、この翌日。
このチームと共にスフバートルって地方に旅立つ事になるのよね。
さて、到着翌日から活動が始まるワケなんだけど、まずは子供の指導。
現地でデレン墨田っていう子供のチームがあるのね。
で、そのチームは日本人が会長を務めて、モンゴル人の団長さんと協力して頑張ってるのよ。
モンゴルサッカーのレベルアップを目的としておるのです。
で、今回はその日本人の会長さんに、今度のフットサル選手権のチームを紹介してもらったのよね。
鶴よりも恩を返すことで有名なボク。
じゃあ、その子供たちの指導をしようじゃありませんか。
まず体育館に到着。
外はマイナス気温の極寒だけど、中はあったかいのよね。
この鉄のパイプみたいのがあったかいのよ。
ナイスな知恵と発想だね。
さぁ、練習開始。
するとさ、なんか色んなモンゴロイドが練習を見に来るワケよ。
多分、外国人が来るってので、モンゴル人のチームの団長がいろんな奴に自慢のお声をかけちゃったんじゃないかな。
そんな中、相変わらずなご自由練習開始よ。
日本人だとかモンゴル人だとか関係なく、サッカー好きの子供はみんな可愛いよね。
ん?なんかこんなヤツ、日本で見たことあるぞ。
ちゃんら~ん。こん平で~す。
ちょっとした技とか、ゲームとか。
こいつらがちょっとでもサッカーを好きになってくれればいいな。
モンゴルに到着してから言われたボクの予定。
4日:夜中到着。
5日:午前中、モンゴルの少年指導。午後、チームと合流。
6日:夜行列車にて大会開催地へ移動。
夜行列車?!?!?!
いや・・・バスとかで移動じゃないんだ。
地方での試合ってのは聞いてたけどさ。
ってゆーか、チームとの合流は1日だけか。
タフな戦いになるぜ。
闇夜に舞い降りた”チンギス・ユタカ”。
ご丁寧にチーム関係者がお出迎えてくれたのよ。
で、そいつらといきなりこ洒落たレストランに連れて行かれたんだけど、すでにその店は閉鎖。
そうよね。もう夜中の11時だもんね。必要以上に真っ暗だし。
で、ランクの落とされた食堂にて餃子を頂くんだけど、ガッツリ羊臭よ。
お茶とミルクを塩で味付けされたような飲み物も促され、その場は和気藹々と終了。
でさ、今回何がすごいって、チームがウェルカムなのよ。
大会期間中だけホテルを用意してくれてるし。
その中身はこんな小粋な感じよ。
なんかおシャレでしょ
でもさ、ここのトイレがさ。
1回しか流せない事に気付くと、なんかはめられた感が出てくるよね。
で、朝起きてトイレで小用たして恐怖におののくのよ。
オシッコが。。。
なんか。。。
羊臭するの。。。
先日の羊が怨念となっておチ〇チ〇から出てきやがったよ。
この臭いと共に、ボクはこの国で闘う事になるんだな。
って思うと、親に悪い気がしちゃった。